ドキドキ☆秘密の寮母さん!?
彼方side

鈴奈の部屋に入った俺は緊張でガチガチだった。


俺の様子がおかしいことに気づいた鈴奈も不安そうな顔をしてこっちを見ている。



しばらく沈黙が続いた後、俺はゆっくりと口を開いた。



「今日さ……。お見合いの話があったじゃん。」


「ぅん。」



「鈴奈は断ってたけど、本当にそれで良かったのか?めったにない良い話だったぞ。」




何言ってるんだ、俺。

こんな言い方だったら、鈴奈にお見合いをしろって言っているのと同じじゃんか。




目の前に座っている鈴奈は困ったように顔を伏せる。




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