CornPotage【短編集】
朝から担任は怒鳴り声を撒き散らす。
「杉並!!なんちゅー頭してんだ!!」
アタシは急ぎ足で、でも、堂々と教室に向かった。
これからは、この髪型で、生活するんだから。
「レイナ!!!??どうしたの!?」
「イメチェン♪カッコいいでしょ。」
そう。髪形だけ変えてみた。
前は長めの二つ結びだったんだけど、
それをショートに切って、縮毛かけて、
黒から金髪に髪を染めた。
自分でもなかなか似合ってると思う。
「でも、レイナ。公立だったらまだ分かるけど、
ここは私立だよ。教師がなに言うか・・・」
「あー、大丈夫大丈夫♪適当に流しきゃ平気だよ。」
今はこの満足感に浸っていたかった。
校則とかは普通に破っていたけど、
それは教師の見れないところで。
だけど、今は違う。
教師が怒鳴ろうがなんだろうが、
今のアタシなら強く生きれるんだ。