CornPotage【短編集】



先輩は後ろを見せたまま


私に向かって手をひらひらと振る。





伝えたい事はたくさんある。


でも、これが精一杯。








あのお別れの雪とは違う。






キレイに舞っても


決して消えない




桜並木の道を通って。





私はギュッと赤い花のピンを手で包み込む。









伝えられなかった言葉。



それはこの涙が語っていた。。。










―END―




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