CornPotage【短編集】
いつからだろう?
私のあだ名が『コンポタ』になったのは…
気付いたらこうなってた…
放課後
私はいつもどおり自販機に向かった
今日もお兄さんいるかな?
そう思っていたら
あのお兄さんが自販機に缶を補充していた
「あっ!今日は一番最初に入れたから温かくなってると思うよ。」
お兄さんは私を見たとたんニコッと笑った
「今日も寝坊したんですか?」
「うん。最近、眠れなくってさぁ。」
違う販売機に缶を補充しているお兄さんを横目で見て
私はコンポタのボタンを押した。
「ほんとコンポタ好きだね。」
カランカランと音をたてながら、
一個ずつ缶を入れていく
「手伝いますっ!」
私はダンボールの中に入っている缶を
お兄さんに差し出した
「ありがとっ」
お兄さんは大きな手で缶を受け取る