CornPotage【短編集】






放課後。

職員室で自ら怒られていくとは・・・


今日ってついてない。


「おお!!凄いじゃないか!!よくやった!!」


担任が職員室に響くくらい大きな声で叫ぶ。


あ・・・?何が起きたんだ??


担任の席に行ってみると、机を挟んで向かい側に、


照れ笑いをする、違うクラスの山本君が居た。


あー、また山本君、将棋の大会で優勝したのか。


「ほんと、お前、我が将棋部に入れば良いのに!!」


担任がニコニコ楽しそうに言う。



そんなかったるい部活入りませんよー!
って山本君の代わりに言ってやりたい。




すると、担任は私に気づき、顔をしかめた。



悪かったねぇ~、あんたのクラスには出来の悪い生徒しか居なくて♪









やっとこさっとこ職員室から出れた。


あーもぉー、やっぱ職員室って嫌い。。。


なにが『お前は負け犬だ!!』だよ。

お前のほうが老犬みたいな顔してるだろって言い返してやりたかった。


とまぁ、怒りMAXで荷物持って帰ろうとしたら、


「あれ?杉並、帰るの??」


さっきの優等生、山本君が私に声をかけた。


「部活は?」


「やめた。」


「なんで?バレー、小学の時からやってきたのにもったいない。」


「優等生のあんたには関係ないよ。」




ぶっちゃけアタシは落ちこぼれだ。


自覚してる分、他の奴に言われると腹が立つけど。


アタシはスタスタと早足で帰った。


山本君のトランペットの音色は下駄箱まで響いている。。。





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