CornPotage【短編集】
「え…この学校にも金髪いたのかよっ…。」
彼は驚いた様子だったけど、なぜか喜んでいた。
「その子、転入生だよ。」
金髪君の隣にいた黒髪の男の子が言った。
「あっ…あの…どちらさん?」
二人で話し始めているので上手くその場から立ち去りにくい。
金髪の子はあたしを見て、ニコッと笑った。
「そっか、転入生か。
俺は一条。
んで、俺の隣にいる奴が佐々木。」
「よろしく。」
黒髪の子…、佐々木君は少し警戒したような顔だった。
「なぁ~に、女子に警戒してんだよ。
金髪に悪い奴はいねぇよ。」
「それは思ってるのはいっちゃんだけでしょ。」
二人でニコニコ笑っている。
そして、二人は何かに気づいたように私をまた見た。
そして、金髪の子、一条君が言った。
「なぁ、今さっきからバンド部の部員募集してんだけど、
入んない??」
えっ・・・?