CornPotage【短編集】
「じゃあ…二人は…バンド部なの??」
「うん、サッカー部と掛け持ちだけどね。」
黒髪の子がやさしい笑顔で言う。
少しずつ・・・
世界が変わろうとしていく。。。
「失礼しますっ」
あたしはカタコトな敬語で、音楽室に入った。
「あっ!!レイナァ~♪♪」
一条君が手を振る。
「来てくれたの?
もしかして入部希望?」
佐々木君が駆けてきて笑顔で聞いた。
「うん。できれば・・・」
他のみんなも微笑んだ。
「じゃあ、何やるぅ?」
「えっ選んでいいの?」
前の学校では巧に強制的に決められたからビックリした。
でも・・・
「ボーカルをさせてください!!」
あたしにはこれしかなかった。