CornPotage【短編集】
ホント、考えてることが分かんない。。。
「はぁ!?何言ってんの!?んな事、するわけないじゃん!」
冗談で流した。
「えっ、俺は・・・本気だけど・・・」
でも、彼は本気だった。
「俺、高校入る前にずっとバンド部作ろうと考えてたんだ。
でも、人に流されていつしかそんな野望も忘れていた。
だから、今、やってみたいんだ!!」
ほんと何を言い出すやら、この人は。
「あたしは、そんなかったるい事しないの。
楽器とか触ったことないし・・・バンドとか・・・。
今更、部活に入る気しない。」
「部活じゃなくて、サークルみたいな感じでやろうよ。」
山本君はねばってくる。
「あたしはしないから他の人を当たって。」
これ以上、あたしを巻き込まないでほしい。
(でも、以前は一回も巻き込まれた事はないが。)
私は山本君から離れた。
裏道だったら担任に会わないだろう。
あたしは草むらに隠してあったスニーカーを履いて学校を出た。