CornPotage【短編集】
私は、涙水 天華。(ルイミズテンカ)
一応、普通の小学六年生。
しかし、六年生になった春、
私のところに不思議な手紙が届いた。
「お母さん、この手紙ってお母さんへの手紙なの?」
私の勉強机の上にその手紙が置いてあったので母に聞いてみた。
「あら、私はそんな手紙知らないから、天華のだと思っていたわ。
あなたのではないならお父さんのだと思うけど・・・
それはありえないわ。」
と、母は首を傾げながら言った。
「だったら私にくれる?」
「いいわよ。あげるわ。」
昔から私はミステリーなことが好きで、
よく魔法やら超能力の本など買うたびに、
お母さんは呆れていた。
丁度、その手紙は私が好きそうな黒色の手紙だった。
私は浮かれ気分で勉強机がある、自分の部屋に入った。
そして、そっと封を開けた。
中には一枚の紙が入っていた。
私は少しがっかりした。
私が持っている本の中に
「手紙を開けると、その中には魔法の薬が入っている。
それを飲むと透明人間になれる。」
という物語があったからだ。
私はベッドでねっころがり、手紙の中身を読んだ。