CornPotage【短編集】
涙水 天華様へ
今夜12時に手紙があった場所の前に立ってください。
ラシドの世界に行ける扉が開きます。
このことは、誰にも教えてはいけません。
ラシドの世界で待っています。
By ラビン
私はこの手紙を読んでから、3つのことについて考えた。
1つ目は、ラシドの世界はどういう所なのか。
2つ目は、ラビンとは誰なのか。
そして、3つ目は、どうして私のところにこの不思議な手紙が着たのか。
これを知るには今夜12時に手紙があった場所、
つまり勉強机の前に立つしかない。
私はラシドの世界に行く準備をした。
どんな所なのか想像しながらリュックの中に物を詰め込んだ。
一か八かの準備は不安になる一方だった。
準備はし終わった。
後は12時になるのを待つだけ。
そして、私は12時になるまでまった。
後もう少し、私は歯を食いしばった。
私は徹夜のように夜に一睡もしないのは、
やったことがなかったので私にとっては、とてもきつかった。
時計を見た。まだ30分ある。
もしこのまま、一睡もしなかったらラシドの世界に行っても体力が持たない。
そう考えた私は、12時まで寝ようとした。