CornPotage【短編集】
私は目が覚めた。
そして、時計を見た。
もう12時は過ぎていた。
私は急いで勉強机の前に立ったが、何も起こらなかった。
私はがっかりしながら、洗面所に顔を洗いに行った。
目はさっぱりしたが、心はがっかりだった。
そして、自分の部屋のドアを開けた。
開けた瞬間、勉強机の前の壁が光ってまぶしかった。
そこから、ジェントルマンの格好をした二本足で立っているウサギが現れた。
ウサギは私を見て、こう言った。
「あなたが涙水 天華様ですね。
私は、あなたに手紙をお送りしたラビンと申します。
12時にお来しくださいと書きましたのですが、
なかなかお見えにならないで迎えに来ました。」
私はいろいろなことにびっくりして腰が抜けてしまった。
「ああああ、あなたがラシドの世界の?・・・・。」
私は声が震えてしまった。
「はい、そうです。さあ、急ぎましょう。
扉が閉まってしまいます。」
ラビンは私に手を差し伸べた。
「はい。」
私は満腹のリュックを背負って、ラビンの手をとった。
ラビンの手はとても暖かい。
そして、私はラビンと一緒にラシドの世界に向かった。