CornPotage【短編集】
アタシは教室のドアがガラッと開けた。
「おぃ!巧!!あの噂はどういうことだ!!!!」
ここでぶっちゃけます。
巧(山本君)とは幼なじみです。
さっきのように月とスッポン呼ばわりされるので隠してるけど。
「なんかねぇ・・・俺が杉並のこと抱きしめるところ見られちゃったみたい♪」
全然気にしていないみたいな山本君はヘラヘラと笑う。
「これまた面倒なことしてくれますねぇ・・・。
こっちはいろいろあって疲れてるのに。」
「あっ、そうだ!!バンド部のこと考えてくれた??」
まだ言ってる。
「考えてるわけないじゃん。あたしは入らない。」
そう言って、あたしは教室から出た。
「バンド部に入ってくれる人、2人決まったから!!」
山本君の声を後ろで聞いた。
そりゃ、良かったね。
てか、アンタは吹奏楽部と言う部活があるでしょ。
あたしは優等生の気まぐれには付き合ってられないの。
美咲が心配したように、あたしを迎えに来てくれた。
そして、おどおどしながら言った。
「実はあたしね、山本君からバンド部に誘われちゃったんだ。。。」