CornPotage【短編集】




アタシは教室のドアがガラッと開けた。




「おぃ!巧!!あの噂はどういうことだ!!!!」



ここでぶっちゃけます。


巧(山本君)とは幼なじみです。



さっきのように月とスッポン呼ばわりされるので隠してるけど。





「なんかねぇ・・・俺が杉並のこと抱きしめるところ見られちゃったみたい♪」





全然気にしていないみたいな山本君はヘラヘラと笑う。





「これまた面倒なことしてくれますねぇ・・・。


 こっちはいろいろあって疲れてるのに。」




「あっ、そうだ!!バンド部のこと考えてくれた??」




まだ言ってる。



「考えてるわけないじゃん。あたしは入らない。」



そう言って、あたしは教室から出た。





「バンド部に入ってくれる人、2人決まったから!!」



山本君の声を後ろで聞いた。




そりゃ、良かったね。




てか、アンタは吹奏楽部と言う部活があるでしょ。






あたしは優等生の気まぐれには付き合ってられないの。




美咲が心配したように、あたしを迎えに来てくれた。




そして、おどおどしながら言った。




「実はあたしね、山本君からバンド部に誘われちゃったんだ。。。」




< 8 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop