CornPotage【短編集】
陣樹のおかげで毎日、学校に行くのが楽しくなった。
そんなある日・・・
「あれ?天華がいつも大切にバックについてあるお守りは、どうしたの?」
陣樹がおかしな顔をして、私のバックを見ているので
私もお守り、つまりラビンが入っているお守りがついてあるバックを見た。
あれ?・・・ラビンがいないっ!どうしよう。
「お守り・・・落とっしゃったみたい・・・。」
私は泣きそうになった。そして、罪悪感に襲われた。
「探しに行こう!」
「でも、授業が始まっちゃう。」
私は涙を堪えた。
もしかしたら、車に轢かれちゃったかもしれない。
ラビン、大丈夫かな?
「授業なんていいよ。一日ぐらい休んでも勉強にはついていける。
それより、あのお守り大切なのでしょ?早く探しに行こう!」
陣樹は私の手を引いて走った。
風が顔に当たる。
きっと、私たちは凄い勢いで走っていんだろう。
私が車に轢かれそうになった時、助けてくれた、あの走りだ。
一気に校門まで走った。
校門の前には校長先生がいた。
「どうした?もう、チャイムが鳴るぞ。」
校長先生に止められた。