CornPotage【短編集】
「だから、天華は優しいんだよ?
ラビンが優しくしたのは、天華に恩返しをするため。」
私に恩返しをするため・・・。ありがとう・・・、みんな。
「あ~もぅ~、また泣く~。もういいのに。」
「だって・・・ひっく・・・
だって、涙が止まんないんだもん・・・ひっく。」
この感情は抑えきれないよ。
「優しい泣き虫さん、帰ろう・・・。」
「うん。」
私たちは手をつないで、黙ったまま家に帰った。
もう、ラビンは居ない。
でも、きっとどこかで見守っていてくれている。
なぜ分かるかって?
それは、今、心が暖かいから。
ありがとうを100万回言っても気が済まないよ。
Thank You For You RAVIN.
―E N D―