ポストのお兄さん
というわけなのである。
「須長くん・・・遅い・・・」
私は30分くらいひとりぼっち・・・・
すると、教室のドアが開いた。
「悪いっ!委員会が長引いた・・・・」
須長くんが息を切らして、私の近くの席に座った。
「あ・・ううん。大丈夫」
「ごめんな・・・・」
「ううんっ!じゃあ始めようか・・何が苦手?」
「全教科・・・特に世界史・・・・」
「世界史?!もしかして暗記物苦手だったりする・・?」
「俺、暗記できなくて・・やり方とか分かんなくて・・」
思っていた以上に重傷だ・・・
私は一から教えることにした。
もうすぐ家の前に山都さんが通る時間・・・
「今日はいいよ?何かあるんだろ?」
「えっ・・・」
「じゃあ。また連絡すっから。じゃーな」
須長くんは帰っていった。