ポストのお兄さん




私は玄関に入るなり、お母さんを呼んだ。



「お母さん!ケガしてる人がいるんだけど!」



「あの・・・大丈夫ですんで・・」




「いえいえ。だめです!」




するとお母さんがキッチンから走ってきた。



「はいはい?あら、山都くんじゃない。じゃあ今色々持ってくるんで待ってて下さいな?」





「あ・・・すいません・・・」




この人山都さんっていうんだ・・・・





って・・・・何でお母さんは名前知ってるんだ?



「あの・・・お母さんと知り合いなんですか・・・・?」





「あ・・・あのですね。うちの母親が夢水さんと高校の同級生で。」





なんたるキセキ!!!もしや・・・・親同士仲良しってことは・・




仲良くなれるチャンス!



「あのっ・・・名字はなんていうんですか?」




「御村といいます・・・・・」




「御村さんですか!もしよかったら今度お茶でもしませんか?」




よっしゃ!いった!私は返事が楽しみだった。





「あ・・・いいですよ?」




やった♪もしかしたら・・・一目惚れかなっ・・・?胸のドキドキが止まらないんだけど・・・・






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