ラブクル
「お母さん…。あたしやらないからねっ」


モデルとか…歌手とか…意味分からない。


『真央に拒否権なんてないわよ?お母さんの友達のみさのちゃんがぜひ真央ちゃんをharpのモデルに…ってね☆こんなおいしい話そうそうないでしょ?だからОKしちゃった♪ま、歌手とかは当分先になると思うから安心してね』


なんて話をどんどん進めていくお母さん。


これはお母さんの得意技。


「絶対嫌だからっ!」


あたしはそう言って自分の部屋に行こうと階段の所に行くとお兄ちゃんが居た。


お兄ちゃんの名前は、龍司。


『真央モデルになるんだって?頑張れよ』


フッと笑って家を出て行った。


はぁ…お兄ちゃんは本当に自由人だな…。


不良だし…。


『真央。お金ガポガポ入ってくるわよ?それでもモデルやらないって言うの?』


お金…。


money?


お金には負ける…。


ちょっとした小遣い稼ぎでやってみるか。


「分かった…。やるよ…。今日からなの?」


あたしはニコニコしてるお母さんに聞く。


『明日からよー。明日にはマネージャーさんとみさのちゃんが家に来るから。あ、みさのちゃんは事務所の社長さんよ♪』


明日からか…。


て、てゆーか学校!


「ま、後は明日だよねっ!いってきまーす」



『いってらっしゃーい』


お母さんの声が聞こえたのを確認して、あたしは学校に向かう。
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