ラブクル
そしてそんなこんなで入学式も無事終わり、下校中。


「はぁ…」


あたしはさっきから溜息ばっかだ。


幸せ逃げるー。


そう思っててもまた溜息。


明日からモデルなのか…。


しかもあのharpの専属モデル。


みんなに知られるよな…。


それに、おしゃれするのは人並みに好きだけどさ…撮影とかは嫌だ。


あたしは小さい頃から写真が苦手だった。


はい笑ってーとか言われて作り笑いする。


それが嫌だった。



だけど、お金が関われば話は別。




そうこういろんな事を考えながら歩いているともう家の前。



「ただいまぁー」


あたしはそう言って家の中に入り、自分の部屋に向かう。



お母さんは仕事か…。


お兄ちゃんはどーせコンビニの前でドカッと座って何か食べてるんだろう。


あたしの家族は、お母さんとお兄ちゃんとあたしの3人家族。


お父さんは病気で死んだ。


別にもう昔の事だから泣いたりはしないけど。



でも、あたしはどっちかっていうとお父さんっ子だったから寂しいって言えば寂しい訳でね。
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