先生とヒ・ミ・ツ♪
「・・・・。まだ、何の楽器をやりたいか、やってみないとわかりません。
 どうしても、オーボエじゃなくてはいけないんですか?」

「いや、一様オーボエは二人入れるつもりなんだ。
 人はできれば、お前にやって欲しい。補欠でもかまわない。
 だがオーボエを教えるのは大変だ。
 だから・・・・・。」

 先生は黙ってしまった。

 本当ならば 生徒に頼る先生はおかしい。

 でも、私は逆に尊敬してしまった。

 だって こんなに真剣に話をしてくれる。

 とっても音楽が好きなんだなぁ・・・・。

「私がオーボエを教えればいいんですか?」

「えっ!?」

 先生が目を見開いた。

「私、まだオーボエ以外の楽器さわるの初めてなんです。
 だからもしかしたら、オーボエじゃないかもしれませんけど、
 補欠でいいのならやっても構いません。」

「本当か!! ありがとう 勅使河原」
 
 先生はにっこり笑った。

 それを見て私はドキッとしてしまった。

 えっ!?なんでドキドキしてんの私?
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