あおぞら
別れて何日も、あたしは泣き続けた。
自分のことを可哀想だと感傷に浸っていたのかもしれないし、慰めてくれる周りに甘えて悲劇のヒロインになりきっていたのかもしれない。
だけど、あたしにとって恋愛が生活の大半を占めていて、その大半を失った今、こうなるのはどこか当然のことのように思えた。
泣き続けて目が真っ赤に腫れ上がった頃、以前から連絡を取り合っていた隆に直也と別れたことを告げた。
あたしは以前から隆が自分に恋愛感情を持っていることを知っていた。
ずるい女だと今でも思う。
だけど支えがなくては立っていられないあたしは、なんて弱い人間なんだろう。
隆の告白を受け入れたのは、この一週間後だった。