あおぞら
気が付けば休み時間が大嫌いになっていた。
頬を赤らめて彼氏との会話をのろけるクラスメイト。
大げさに「い~なぁ!」と相づちをうつ周り。
何より嫌なのは傷口をほじくりかえす奴ら。
あたしと直也が付き合っていたのは校内でも有名で、割りと多くの人に知られていた。
一緒にホームページも作っていたから、面識がない人にまで直也とのことを冷やかされたりしたこともあるくらい。
だけど別れてすぐにホームページは閉鎖して、学校でもシカト状態。
休み時間になる度に「なんで別れたの?」なんて聞かれる毎日。
そんなのあたしが知りたいよ。
心の中で叫ぶ想いは当然のように声にはならず、あたしはヘラヘラしながら「なんでだろ~?」って笑ってみせた。