彼女の事情
は?
はぁ????
「ちょ…先輩、何言ってんの?」
つか、あたしたち付き合ってすらいないよね!?
でも、先輩の顔はあり得ないくらい真っ赤で、目は真剣そのもの。
びっくりし過ぎて止まってた内蔵が倍速で動き出す。
「~~~っ!だ、から。」
先輩が声をあげる。
「奈緒ちゃんは告白しても変わんないし!てかもう、結婚したいぐらいにスキなんだってば!!!」
分かれよ!ばかやろぉお!!と、さっきよりずっと強く抱きしめる。
先輩の手が震えてる。
内蔵が煩い。