彼女の事情
あぁ、
「…先輩、恥ずかしいんですか?」
「いやっ、ちょっと刺激が強…って何言ってんだ俺っ!!!??」
俺のばかあぁぁ!!と叫びながら、頭を抱え、後ろの壁に打ち付ける。
やべ。
先輩面白い。
ゲームをほっといて、はいはいしながら先輩に近づく。
「ちょ!?奈緒!!?」
「先輩。だっこ。」
そう言って、先輩に両手を向ける。
「~っ!!」
先輩があたしを後ろから抱き上げて座る。
「先輩。目閉じて?」
無理矢理、先輩と向かい合わせにする。
先輩が顔を真っ赤にしながら目を閉じる。
「…先輩」