彼女の事情
だからこそ俺は奈緒に惚れたんだけど。
俺の我慢も限界だ。今日はもう強行突破で奈緒を抱きしめる…!
あああぁぁあぁっ…
奈緒ぉぉ…
「うっせぇよ、馬鹿。」
ぁん?
「なんだよ翔」
振り返ると一緒につるんでる翔がいた。
「お前ブラックな顔して人殺せる様な磁場出してんじゃねぇーよ。クラスのやつがびびってんだろ。それにさっきから心の声が出てるから。」
「うるせぇっ!!俺は50時間以上奈緒に触ってないんだぞ!!!ふざけんじゃねーっ!奈緒ぉぉぉおおっっ」
あーうっさい、とか言いながら翔はどっかに行っちまった。
あ"ーーー!!!
むしゃくしゃし過ぎて腹減った!!
食堂へと足が進む。