彼女の事情

食堂はまだ三時間目の休みだっていうのに、意外と人がいて、結構賑わってる。

パンの売店へ直行してやきそばパンを持ち、会計に並ぶ。



「おい聞いたかよ!三組の小林さん居んじゃん、あいつ最近彼氏とケンカしてるらしいぜ?」



後ろに並んでるやつの声だ。
うっせぇな…



「うわっまじで!?じゃ今狙いどきじゃね?」

「でもレベル高いっしょ。」

「だよなー…けどさぁこの前小林さんと彼氏の、あのチャラいのがすれちがったとき、彼氏めちゃくちゃ避けてたっしょ。」

「あぁ…ありゃ酷いよなー」

「ぜってぇ傷ついてんじゃん。だからそこに漬け入れば案外簡単に落とせるかもな??」

下品な笑い声が起きる。


「そぉーじゃなくても襲っちゃったり??」
















――――――ぶっつん


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