彼女の事情


「負けって何!?勝負してないでしょ!!?」


立ち上がる奈緒。


「だって先に触ってきたの奈緒でしょ?ほら、蹴り入れたじゃん。結婚痛かったな~」


ずいっと詰め寄る。


「それは仕方ないでしょ!あのままだったら何するか、2発目拳ふりあげてたし!!」

「それに、先輩じゃないって言ったよね?」

「あの時は仕方ないでしょ!?」

「ふ~ん」

「何よ?」












とすん、

奈緒の肩を押す。



< 35 / 40 >

この作品をシェア

pagetop