線香花火【短編】
次の日、純は私に朝食を作りながら言った。

「俺さ、明日から合宿有るけど大丈夫?昨日みたいに飛んで行けないよ?」

「そっか…」

純にかなり依存しちゃってる私。

もう、純に迷惑かけていられないのは分かってるんだ。

きっと、これがきっかけなのかな?

「大丈夫、楽しんで来てね」

私は精一杯の笑顔で返す。

本当は不安だけどさぁ……

大丈夫!!

私は強いから!!

「一週間したら帰るからね」

純はよしよしと私の頭を撫でた。
これって、純の昔からの癖なんだよね。

純は次の日の準備をしに帰ってしまった。

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