線香花火【短編】
私は、その場にしゃがみこんだ。
切ないよ……
苦しい……
助けて。
涙が頬を伝う。
声にならないうめき声。
胸が締め付けられて、全てがどうでも良くなるんだ。
決して日の当たる事の無い恋愛は、確実に私の心を蝕んでいっていた。
嗚咽しながら壁に八当たりする。
呼吸が苦しくなり、そのせいか瞳は見開いていた。
ヤバい止めないと!!!
そうなると、自分でも手が付けられなくなるのだ。
感情ってコントロールしようとすればする程、歯止めが効かなくなるんだよね。