線香花火【短編】

次の日から、私はおばちゃんの家にお世話になりに行った。

おばさんの家は、自然が沢山有って裏の畑で野菜を作り、まさに絵に描いたような自給自足の生活をしてるのだ。

おばちゃんの旦那さんは早くに事故で他界してしまい、広い一軒家にはおばちゃんと柴犬のゴン太が住んでいた。


昨日の夜、私はおばちゃんに電話をかけた。

「休み居の間の一ヶ月間、お世話になって良いですか?」

そんな不信な電話に、おばちゃんは理由も聞かずに

「え~よ。きなねきなね」

そう答えてくれた。


私は朝早い新幹線に乗り、在来線に乗り継ぎ一時間に一本のバスを待った。

朝早くに出たはずなのに、おばちゃん宅に着いたのは夕方になっていた。

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