線香花火【短編】

「幼なじみ!!!」

そう言って、おばちゃんに抱きついた。

おばちゃんは、私の頭をヨシヨシと撫でてくれた。


懐かしい感じ。


安心するよ。


私は抱きついたまま、東京であった一部始終を話し始めた。

以前は話す事が怖かったけど、私は夢中で話していた。


又、おかしくなっちゃったら……以前はそんな不安があったけど、今の私は受け止められていた。


もう過去の事って思える。


前に進めたのかな?


おばちゃんは、私の話を全部黙って聞いてくれた。

「美弥ちゃんは、強くなったさ。おばちゃんの保障つきじゃから、もう大丈夫よ」

そう言って、おばちゃんは又抱きしめてくれた。




『おばちゃん、ありがとう』




その夜、私はおばちゃんと並んで寝た。

私達は夜中まで話していた。

おばちゃんと過ごした1ヶ月は、絶対に絶対に忘れないよ。



又、私の宝物が増えたね。



私達は話し疲れて、いつの間にか眠ってしまっていた。

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