線香花火【短編】
純に会える。
鼓動が早くなってる自分に、どうして良いか分からないで居た。

今、私はどんな顔をしているのかな?

すごく嬉しいけど、久々すぎてどんな顔をして会えば良いのか分からないよ。

あんなにドキドキしている自分にびっくりした。


純とは小さい頃から、当たり前の様に一緒に居た。

家族同然で

私のお兄ちゃんで

大切な宝物。


こんな気持ちになった事は、今まで全く無かった。
いや、そんな気持ちを認めずに隠していたのかもしれない。

高校に入って、私達は意識的に校内では離れるようになった。

一緒に居るだけで、みんなに付き合ってるのか勘違いされるから。

その頃は、それが恥ずかしかったの。

幼なじみという関係を壊したくなかったし……怖かった。


やがてお互いに彼氏、彼女が出来た。


でも、本当は私…自分の気持ちに気づいてたよ……



もう私…気持ちを解放していいんだよね?



おばちゃん、力をちょうだい!!

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