-時を越えた約束-‡幼なじみと甘い恋‡
「もう無理〜…」
「まだ始めてからそんなに時間経ってないだろ〜?」
何度やっても上手くいかないあたしは完璧に諦めモード
「いいか?頭の中で1、2、1、2って数えながら走んだよ。」
「だって出来ないんだもん…」
「あのなぁ〜、最初から出来ないって言ってたら、出来るもんも出来ないだろ?」
「湊も本当はあたしじゃない方が良かったって思ってんじゃないの…」
「は?」
「あたし湊の足完璧に引っ張ってるし…何してもできないから…」
去年みたいに言われるの嫌だからやりたくなかったのに…
「何言ってんの?お前。」
「だって…」
あたしがそう言うと湊はため息をつく
「休憩するか。飲み物買ってきてやるからそこで待ってろよ。」
そう言ってベンチを指すと湊は走っていった
去年の体育祭の時言われたこと…
湊にも言われるんじゃないかって思うと怖いんだもん…