-時を越えた約束-‡幼なじみと甘い恋‡



「お前実は後輩と付き合ってるとか言うんじゃねぇの!?」


「そんなことあるわけないだろ!!」


「じゃあ何で笹原がこんなに悩んで泣いてんだよ!!

お前に理由がわかんのか!?」


「………」


「池森答えろよ!!」



「さ、斉藤君…落ち着いて…!!」



今にも湊に殴りかかりそうな剣幕でそう言う斉藤君



斉藤君がこんなに取り乱してるの初めて見た






「俺、お前に言ったよな?
隙があったら奪うからって。」



「………」



奪うって…


何の話してるの…?




「今のお前には任せられねぇわ。少し頭冷やせよ。」


「斉藤…」




「斉藤君…?」


「笹原行くぞ。」


「えっ…あ、ちょっ…」




斉藤君に腕を引っ張られながらあたしは学校を後にした







振り返ると、湊はあたしと斉藤君を見ていて…




それからは追いかけても話しかけてもくれなかった…


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