-時を越えた約束-‡幼なじみと甘い恋‡
「ほら。」
飲み物を買って帰ってきた湊は、あたしにお茶を差し出しながら横に座る
「……ありがとう。」
「……………」
さっきから横からすごい視線を感じるんだけど…
「な、何…?」
気まずくなって湊に尋ねたあとお茶を飲む
「なんかあったわけ?」
「え…」
「去年の体育祭とかさ。そんなに嫌がるなんてフツーじゃないなと思って。」
湊は人のことになると異常に鋭くなる
「去年の体育祭で…今年みたいに男女ペアで借り物競争だったの…
あたしは補欠だったんだけど…出なきゃいけないことになって…出たんだ。今のあたしみたいに走れないし、ペアでゴール出来なかったんだよね。そしたらペア組んでた男の子に『お前と組まなきゃ走れてたかもな。』って言われて…
きっとその人は悪気なかったと思うんだけど、あたしは結構ショックでさ。ってごめん、こんな語っちゃって…」