-時を越えた約束-‡幼なじみと甘い恋‡


それ…その時愛梨ちゃんにそう言ったのって…




「湊…なの…?」




愛梨ちゃんにそう聞くとクスッと笑った



「湊ってばさ〜…そんな昔から美夜、美夜ってうるさいんだもん。

そんなに聞いてたら嫌でも覚えちゃうよ。
だから転校して美夜ちゃんに初めて会ったときも一発でこの子のことなんだってわかったもん。」


「あ………」



そっか…



涙が…


涙が止まんないよ…


「あんな小さい頃からズーッと今も一途なんて…凄いよ。
だから湊はそう簡単に美夜ちゃんのこと嫌いになんかならないよ。」



「……っ…うんっ…」


「どんな理由で話さなくなっちゃったかは聞かないけど、湊のこと…信じてあげて?」


湊…


話がしたい…


湊に会いたいよ…





「愛梨ちゃん…あたし…行ってくるね…グスッ…ありがとう…」


「ううん!!頑張って♪」



あたしは愛梨ちゃんに背を向け、走り出した




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