-時を越えた約束-‡幼なじみと甘い恋‡
「ずっと本気で好きだったんだ。だから…池森のとこなんて行くなよ…」
斉藤があたしを好き…?
でも…でもあたしは───
「さ、斉藤君…ありがとね…?で、でもやっぱり…グスッ…あたしは湊じゃないとダメで…み、湊に会って話がしたくて…グスッ…
だからっ…斉藤君の気持ちに答えられないの…
ごめんなさい…!!うぅ〜…」
「………あ〜あ…」
「グスッ…へ?」
「まぁ…こうなるんじゃないかな〜って思ってたよ。
てか笹原と池森見てたら何か放って置けなくなってさ。
だから笹原に自分の気持ちに気づかせてあげようと思って言ったんだけど必要なかったな♪」
ニコッと笑ながら斉藤君はあたしの涙を拭った
じゃあ…今の告白はあたしの気持ちに気づかせてくれるための嘘…?
「さ、斉藤君には助けられっぱなしだね…ありがとね…」
「はは、いいから早く池森のとこ言ってやれよ。ちゃんと気持ち伝えろよ?」
「うんっ…ありがとう!!」
あたしは創太の家に向かって走った
「はぁ〜……本気だったんだけどな…池森には勝てねぇか…」
斉藤君がそんなことを言っているなんて気づかなかったあたしだった