心の扉-crazy-
息を切らして、薙捺は言った
「大丈夫だよ。」
来てくれただけで嬉しかった
「ごめんなさい。」
何回も小さく吐いた
「いいよ、それより話しがあるんだ...聞いてくれる?」
「うん。」
「僕、今夜7時の飛行機に乗って遠くに行くコトになったんだ、言うのが遅くなってごめん。」
「そおなの?でも、直ぐ帰って来るんでしょお?」
「いや...僕は...当分の間帰っては来れないんだ...。」
病気のコトが言えなかった...
「なんで?ち-のコトひとりにしないで?」
悲しい声だった
「ごめん。」
僕は、ごめんしか言えなかった
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