心の扉-crazy-


ガチャ

「なっちゃん...夕飯の時間よ!!起きて」

体を揺らしながら声が聞こえた

「お母さん おはよう!」

「おはようじゃないわよ。ほら、夕飯よ」

微笑んで応えた

「あい!一緒に行こう」

1階に降りると 弟の拓海は席に座っていた

「ちな 遅いよ おなか空いた!」


「ごめん ごめん」

謝りながら席に着いた


「今日はお父さん遅いから 先に食べるわよ」


お母さんはご飯をわけながら言った


「「いただきます」」


おいしい...端から見たら幸せな家族に見えるのに


わたしだけが血のつながりがない


それでも みんな優しく本当の家族の様に接してくれてる


わたしは幸せなんだろうな


でも 本当の家族の記憶が知りたい どんな人だったのかな



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