ホストな君,芸能人なあの子
「私たちのドラマ見てくれてるんだ。

ありがとう。」

佐奈さんがそう言いながら、

ニコッと笑った。

「それにしても、

ちょっと前と比べてお客さん多くなったね。

さっき凉斗君ミチル君と一気飲みとかしちゃって」


「一気飲みは、

僕の指名客のご要望で、
それにお店にお客さんが多くなったのは、

佐奈さんみたいなまた来てくれる人が居るからです。

佐奈さんが翔さんの様子をみに来てくれる。

って理由でもお店に足を運んでくれて、嬉しいです。」

「そうかな。」

満更でもないみたいに佐奈さんが応えた。

「あっ、でも、ミチル君に勝ったんでしょ?」


「…はい」

佐奈さんの質問に苦笑しながら、

凉斗くんが答えていた。

ちょっとその姿は、余裕がないように見えた。

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