ホストな君,芸能人なあの子
「今日の朝礼で、水樹の話し、聞いたと思うが、

イジメとかは、このクラスにはないよな?」

担任がクラスに呼びかけた。

「先生ぇ、このクラスの皆は仲良しですよ。
ねぇ?」

ぶりっ子特有の声

「そうですよ。先生」

名城さんと、その取り巻きの井上さんって子がそう言った。

「ちょっと…」

「絵梨…良いから」

絵梨が私の事を言おうとしてるから、
小声で止めた。

「でも…」

「どうした、千道。」

「大丈夫だから。」

私は、強くもう一度そう伝えた。

それを聞いて、諦めたような顔をし、

「なんでもないです。」

と、言い止まってくれた。
< 95 / 296 >

この作品をシェア

pagetop