【企】Anniversary
夏を控えた、木々からは静かな蝉の声だけが聞こえた!


半袖の腕から見える、少し日焼けした楓の腕。


作り笑いなんて、俺には出来なかった。


「楓・・・?話しがあるんだけど?」


本人から聞かなきゃ納得いかない。


楓の腕を引っ張って・・・。

多分、強引だったかもしれない。


「晃・・・?」


楓の小さな声にも、気付かないふりをしていた。


部員には、ミーティングと偽って部室に入っていた。
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