空色
だけど、何も浮かばずに時間だけが過ぎる。


昼間から始まった作業が気づけば、なんの進展もなく夕方になっていた。


ひぐらしの声が、静かなオレの部屋に鳴り響く。


「神社………そっか神社か!」


なぜだろう、あそこに行けば書けると思った。


オレはいつも藍を思い出すときはあの神社に行くからだ。
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