空色
「なぁ~さっきはごめんな~?」

必死の謝罪も今の藍には通じない、ただ無言で入場券を買っているだけだった。

「…はい」

藍がチケットを買い終わるとオレにもチケットをくれた。

どうやら一緒に買ってくれてたようだ。

「別に、おごったわけじゃないからね?  一緒に買った方が、手っ取り早いじゃん?」

それでもちょっとうれしくて、なんだか……ちょっと好きになってたかな……
< 33 / 128 >

この作品をシェア

pagetop