空色
いきなり立ち上がったオレをきょとんとした顔で藍が見上げていた。

「行こう?」

オレはまだ座ってる藍に手を差し伸べた。

藍はオレの左手を少しためらいながらだけど、確かに、少し強く握った。

……あれからどれだけ動物園を歩いただろう、

楽しくて時間なんて忘れていた。

気づいたころにはもう夕日が空を赤く染めていた。

オレは時間が気になり携帯を開く。

『PM5:24』

早川に言われた集合時間は確か……5時。 笑笑
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