空色
「やばっ!」

オレが小さく声をあげると、横でキリンを見ていた藍がこっちを見て首をかしげていた。

オレが事情を伝えるとすぐに、藍は急ごうと言ってオレの手を強くひっぱった。

……でも、まだ言いたい事が言えてない……

藍に、『好き』って、言えてないんだ。

だから、オレは藍よりも強く手をひいた。
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