恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「あー、私、別に女の子って思ってもらわなくていいんで(笑)!
気にしないでください。」
酒が入り、火照った身体には、冷たい床が心地よかったから…
それだけなのに。
「リコちゃんは女の子だよ。じゃあ、一緒にベッドで寝よう?
俺に気使ってんだろ?」
「いや、そんな…」
「いいから、早く。おいで。」
「はい…」
おいでと言われ、行きたいと思ってしまった。
美咲先輩は、香水の匂いがする。
そう言えば、ずっとタバコ吸っていなかった。
美咲先輩こそ…
私に気使ってくれてるんでしょ?
さり気ない優しさが、とてもとても愛しく思えた。
美咲先輩はすぐに寝息をたてて、気持ちよさそうに眠っている。
なぜか安心感を得た私も、知らないうちに眠りについていた。