恋愛〜先輩×後輩〜【完】
起きた時には、お互いに向き合っていて。
長いまつ毛だ…なんて見とれていると、いきなり美咲先輩の目が開き、バチッと目が合った。
「お、おはようございます」
「ん〜」
「////!!」
何も言えなかった。
いきなりギュッと、強く抱き締められたのだから。
そのまま、また美咲先輩は動かなくなり、抱き締めた状態のまま、眠ってしまったみたい。
細いけど…やっぱり男の人の身体って感じがして、心地いい。
でも、それは、美咲先輩だからだよね。
昨日、隼人先輩にされた時は、心地いいだなんて、お世辞でも言えないもん。
私も目を閉じた。
人を好きになったのは、久しぶりな気がする。
ドキドキするくらいに惚れたのは……初めてかもしれない。