恋愛〜先輩×後輩〜【完】
片思い
足音が…聞こえる。
話し声も。
私は急いで、美咲先輩から離れようとした。
「やだ。離さない。」
「えっ…」
「起きてるよ、さっきから。」
「すいません…。離してください…」
「だから、やだ。」
「………」
寝呆けているのだろうと思った。
ガチャ――。
「って、オイッ!!何だ、ラブラブしやがって。」
「えー、美咲先輩手出したりしてないよね…?」
「分かんねぇ。
でも、好きだったら手出すんじゃねぇ?」
「美咲先輩って、そんな手早いの?」
「大和だって男だぞ!!」
「隼人先輩とは違うと思ってたんだけどなぁ…」
2人の会話が聞こえる。
そうだよね…。
隼人先輩の言う通りかも。