恋愛〜先輩×後輩〜【完】
そんな事情がありつつも、こんなにも明るい美咲先輩を尊敬する。
それより、さっきの…
“俺、好きな奴いるし”
という言葉…。
気になってしまう。
でも、弱虫な私は、聞くことなんか出来なくて。
そっと自分の胸の内にしまった。
「ねぇ、クリスマス、どうすんの?」
「分からないです。まだ。」
「たぶん、みんなで集まるから、リコちゃんも来れば?
隼人と付き合ったなら、エリも来るだろうし。」
「はい。考えておきます。」
「みんな結構チャラいけど…いい奴だからさ!!」
私はどちらかと言ったら人見知りをする方で。
誰にでも気さくな先輩やエリには憧れてしまう。
「じゃあ。」
「電車かぁ…だるいな。」
「大丈夫です。慣れてますから」
「明日は?学校行くの?」
「たぶん。行きますよ。」
「じゃあ、また明日な。」