恋愛〜先輩×後輩〜【完】
「私は…恥ずかしいから…」
「じゃあ、エリと歌いなよ。せっかく来たんだし。
俺、先に入れるよ。」
「はい。」
そう言って美咲先輩が入れた曲はバラードで、とても上手だった。
そんな姿に…さらに惚れてしまいそう。
私は適当に、エリと一緒に今流行の曲を入れ、何となく歌った。
途中、何回か美咲先輩は電話を手に取り、部屋から出て行くことがあって。
誰なんだろう…。
だなんて、考えても仕方のないことを考えてしまっていた。
「時間だって〜。どうする?」
隼人先輩が、みんなに聞く。
「歌はもういいや、隼人先輩んち行こうよ!」
「了解。」
付き合って2日目の2人。
エリは敬語は使わなくなったものの、長年呼び続けたそのあだ名を、変えることができないでいる。